大きなサロンの左にある部屋にアフメッド・シャーとその妻トゥラン・メレキと家族の墓がある。霊廟の扉にはスーフィズムのシンボルのついたモチーフがある。モチーフの上部は棺のふたに見える。全体的に見ると、モチーフははかりでハートがはかられた天秤である。天秤の真ん中にあるバランスを取る棒がひとつになったところにも別の反対のハートがある。ここにはこのようなメッセージが隠されている。「我々はこの世を渡り去っていく。お前もそうである。この世は試練の場だ。そしてこの答えはあの世にある。その日のために心の準備をしておけ。お前の行いをはかる天秤がある。しかし、この天秤はこの世の所有物や財産は含まれない。天秤ではかられるのは、お前の心の中だけなのだ。人間はこの世にいるとき、良いことか悪いことか、正しいことか過ちか、善行か罪かなどの選択を行い、それに従って行動する。人間はこれを行うとき天秤のバランスは保たれ、アッラーに心が向いていれば死を恐れることはない。
